2008年02月29日
ブラス!
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ユアン・マクレガー
監督:マーク・ハーマン
出版社/メーカー:アミューズ・ビデオ()
Amazon.co.jp 炭鉱閉鎖に動揺を隠せない人々。みな生きる希望を失いかけていたが、彼らの心を1つにするものが、炭鉱夫の仲間たちで結成されたブラスバンド、「グリムリー・コリアリー・バンド」。カンパするお金もないから、バンドをやめると心に固く決めた男ふたり。しかし、女性が新しく入ったことで、その決意をいとも簡単にくつがえしてしまう男たち。 さまざまな生活模様のなかで、彼らの心の底を支えているのは常に音楽だ。どんなに辛い人生も、音楽によって人々の心が1つに団結していく。その姿がバンドの音色とともに心に響いてくる。新しい楽器が買えずに苦しみ、家族にも逃げられて、希望とやる気を失い大切な楽器をビリヤードの賭けにしてしまう男。登場する男たちは実に個性豊かで、愛すべき人間味にあふれている。(近藤鈴佳)
スピーチの素晴らしさ イギリスのかつての深刻な産業事情をあつかった映画には、本当に素晴らしいものが多い。深刻な大事を見事なヒューマンドラマに描くだけではなく、音楽やダンスなどをうまく横軸にしてエンターテインメントとしても一級の佳作なものが少なくない。その中でも本作は、炭坑閉鎖を扱った、本来重く暗いモノにならざるを得ないのに、それをまさに堂々とした作品に仕上げている。炭坑閉鎖もので多少なりとも音楽に関係するのが、我が国の最近作「フラガール」がある(こちらは音楽と言うよりダンスだけど)が、人間も深堀り、音楽そのもの、そしてメッセージ性の点から格段の違いがあると言えるだろう(但し、「フラガール」はその後の事実が、根っからの明るさを放って楽しいけれど)。音楽映画としても必見ではあるけど、メッセージ性に注目したい。有名な最後の威風堂々で終わるシーンの前に、コンクールでの優勝スピーチをピート・ポスルスウェイトがする。この演説の素晴らしさをとにかくみて、聞いて頂きたい。映画の中の演説の素晴らしさと言う意味では、セント・オブ・ウーマンの最後に、アル・パチーノが行うものが最高だと思っていたけど、この映画の最後に見られるポスルスウェイトのスピーチは、だれもの心を打つ素晴らしいものです。すばらしい音楽と心を打つストーリを楽しみながら、最後にこのスピーチと威風堂々で締めくくる本作品を見終わったあとには、しばらく席を立つことが出来ないくらいの思いに浸ることが出来ると思います。
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