2008年05月16日

一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--

一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ---alasuka.com一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--

価格(税込):¥ 1,470  人気 3890 位  通常24時間以内に発送

著者:佐藤 多佳子
  
出版社/メーカー:講談社(2006-08-26)

Amazon.co.jp あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。 主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった――。 3部作の第1作に当たる本書では、新二がシーズン(春から秋)の1年目を終えるまでが描かれる。競技の初心者である新二の目を通じて、読み手も陸上のいろはが自然と身につく構成だ。見事なのは、競技中の描写。新二が走る100m、200m、400mなどを中心に、各競技のスピード感や躍動感が迫力を持って伝わってくる。特に、本書の山場とも言える4継(4人がバトンをつないで合計400mを走るリレー)では、手に汗握る大熱戦が展開される。 丁寧な人物描写も、物語に温かみを与えている。生き生きと描かれる登場人物たち、彼らが胸に抱えるまっすぐな想い。その1つひとつが、小説全体に流れる爽やかさを生み出し、読み手の心を強く揺さぶるのだ。 何かに、ひたむきに打ち込むこと。風のように疾走する新二や連を追ううちに、読者は、重たい現実を一瞬だけ忘れ、彼らと同じ風になることができるのだ。(小尾慶一)

日本人って駅伝や、マラソンが好きですよね。 あえて100m、あえて地方都市、あえてティーンエージャーと言う「構成」でヤラレた!!文章も変に「狙って」ないのがいい。最近の女性作家ってみんな「=エロ」みたいな流れがあったんで、男性の僕からしても清清しくていいですね。長距離でありがちな「努力おしつけぽい感じ」も、スポ根的な要素もない。少女漫画のようなイメージ優先でもないし、少年漫画のようなはっきりした流れでもない。実際、1学校に1人はいるようなリアルな感じなんですね。それも14歳とか17歳だとあるんだけど、20歳とかだと生生しくなるような。だから何故か「懐かしく感じる」んじゃないでしょうか。むしろ才能と、それに同居した危うさ、儚さ。言っちゃ何ですが、女性は永遠に得ることのできない、大人の男性も持っていないような一瞬のイノセンスを巧く捉えてるな、と言う感じ。男の子を持つ母親は鼻血出そうな感じ(笑)の内容です。「才能はあるんだけど・・・」のこの感じはすごく好きです。映画のスタンドバイミー、グッドウィルハンティング、ラウンダーズ、小説ではあさのあつこモノ、などが好きな人は「買い」ですね。正直、この分野は増えて欲しい。他のスポーツも含めて、男性的な質感、リアルなザラザラ感があるものなども読みたいな。「奈緒子」は中盤以降、巨人の星化(怪物化)したので、ああいう風にはなって欲しくないですね。

・ 一瞬の風になれ 第二部
・ 一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
・ 風が強く吹いている
・ DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)
・ DIVE!!〈下〉 (角川文庫) (角川文庫)




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